2010年5月4日火曜日

3 May.2010

川村記念美術館「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」を観る。

ジョゼフ・コーネルの箱とコラージュ、高橋睦郎の詩「この世あるいは箱の人」と作品に添えられた一片の詩作、箱の裏側までのぞめ全体の雰囲気を壊すことなく作品と鑑賞者が一対一で対峙できるように計画された会場構成、美しい装丁のカタログ。これら全てが詰まった最上の展覧会だった。

後からわかったことだが、今回の展示デザインはカタログの装丁や過去の高橋作品の装丁もつとめた方が担当しているらしい。前日に訪れた「佐伯祐三記念館」のように関わる人々の空気感を伝えきれない建築家が構成するよりも、それが出来る装丁家のほうがよほど建築家らしく見える。

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