2008年6月13日金曜日

12 Jun.2008

ミラン・クンデラ「冗談」を読み終える。

何度も読み返したため、かなり時間がかかった。
錯綜する断片がある契機を境に急激に近づき、ふとした拍子に再び手の届かない場所まで離れていく。小さな欠片を丁寧に積み上げ、複雑な政治状況のもとでひとつの詩的な物語を紡ぎ出す姿勢には「柔らかなポストモダンの世界」というものを想像させる。

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